入って、最初にあるのが自然コーナーで、ダイトウオオコウモリの剥製があり、その生活が展示されています。他にも北大東島にいる鳥などの解説があります。今朝とった鳥の写真の鑑定もできました。北大東島の石もあります。オニキスのようなきれいな石もあるようです。地元ではレインボーストーンといっているそうです。コウモリの次にあるのが、北大東島の開拓史のコーナーで、他に生活用品も展示されています。
30分ほど見た後は、島の中心部から観光します。最初はちょうど真ん中にある中野のビロウ林です。開拓される前はたくさん生えていたらしいのですが、今では林になっているのは、ここだけになっています。カブトムシの被害に遭って立ち枯れしている木の何本かありました。

ビロウの花です。

ビロウ林を後にして、南に向かいます。すぐに行く手を崖が阻みます。北大東島は、島を一周する尾根があります。これは長幕と呼ばれています。長幕の外側は緩やかなのですが、内側は3−40mの高さの崖になっています。崖は南側のものが、急でほとんど垂直になっています。この崖は屏風岩といいます。屏風岩の一部です。

屏風岩の麓は、崩れ落ちてきた岩が積み重なっています。このような場所を崖錘といいます。岩が多く人の手が入りにくく、元の自然が残されています。この地域独特の植物もあるそうです。遠くから見るだけで、何があるのかはよくわかりません。モクマオウが目立ちますが大丈夫なのでしょうか。沖縄本島では増えすぎていて困っているそうです。
元の植物が多そうな一画です。

バスを停めた近くに、大きめのハマイヌビワの木があります。小さなイチジクのような実がなっています。

ここから、崖までの間に、サトウキビ畑が広がっています。その中で、イナゴが大量発生していて、いっぱい飛ぶのが見えます。葉に止まっている1匹です。

長幕の観察地から次に向かったのは、ゲットウ工場です。休みの日だそうですがわざわざ開けてもらっています。
ゲットウから、布地を作るための繊維をとりだしたり、芳香成分を抽出して化粧水を作ったりしています。北大東島では、月桃茶としてよく飲まれています。
ゲットウ工場前の、ゲットウです。名物にしているのですが、島では、ここで始めてみました。収穫したサトウキビを縛るために、持ち込まれたものだそうです。

取り出された繊維です。

抽出のための、蒸留釜です。

続く.....................