2015年08月16日

三陸 津波跡を追う1 出発まで

いきさつ
 昨年の5月に大阪の地学教員が集まる機会がありました。解散した地学教員のグループが、近況報告をしようということで久々に集まった会合です。その2次会の席上で、「地学に携わるものが三陸に行っていないというのは話にならない、来年はみんなでいこう」ということになりました。理路がつながっていないところがあるのですが、一応銘々が自分なりにつなげて賛成した結果です。たぶん理路をつなげた方法は、ん十メートルの津波といってもそれを目で見て自分なりに確認あるいは体感していなければ、それを語っても受け売りにしかならないというのが大方の考えでしょう。単純にどんなのだったか見てみようとか、知識を生かして調べてみようとか考え方は人それぞれだったと思います。
 予定日は、現役の教員が参加しやすいように長期休暇中にすること、準備期間が必要なことから今年の夏休みになりました。具体的なことは、世話係を決めそこから連絡することも決まりました。

準備
 日程は8月になりそうなので、その期間は旅行の予定を入れずに、連絡が来るのを待つことにしました。8月の新月は13日でお盆期間と重なります。この頃旅行するとなると、帰省ラッシュにかかります。そういうことから旅行計画を立てにくいというのもあってあけてありました。
 6月初旬に世話係から連絡が届きました。日程は8月2日からの1泊2日、集合は仙台空港9時20分、解散は仙台空港午後6時頃、宿泊地は釜石市内の予定です。コースは空港から大槌町までレンタカーで往復しながら各地を見てまわるようです。仙台までの移動手段は各自となっています。仙台まで行って、他をまわらずに帰ってくるのももったいないような気がします。といってどこをまわるか、見当が付きませんので前後の予定が立てにくいので、前後にどこかへ行くのはあきらめ、来年あらためて行き直すことにします。もっともこのグループの性格上、津波関連以外のものには脇目も振らずに突き進むの目に見えているのですが。
 仙台までの往復の交通手段を確認します。推奨されているのは、関西空港7時25分発のLCC便です。かなり早い時間ですので、到着できるか確認しておく必要があります。関西空港で搭乗手続き、荷物預け、セキュリティーチェックに1時間かかったというトラウマがあります。6時半までにはつきたいです。JRの時刻を検索すると、茨木駅5時6分の西明石行きに乗らないと間に合いません。これは高槻発の始発電車です。高槻から遠くだと交通手段がないことになります。大阪空港発仙台行きは仙台到着が9時20分で間に合いません。これに乗れると朝はかなりゆっくりできるのです残念です。関空からの便で行くことにして、参加すると返事を出しました。
 7月初旬に参加者の概要も含めて連絡が来ました。参加者数は9+?名、田老まで行くことになるかも知れない、飛行機で行く場合は席を確保して連絡するようにとのことです。まだ予約しなくていいかなと思っていたのですが、せかされるので予約を入れます。座席をどこにするかで悩みます。せっかくですから景色も見ておきたいので、窓側にするとして右にするか左にするかが問題です。大阪から千歳に行く時は、新潟上空を通過します。航空路は決まっているとすると、新潟上空を通る可能性があります。それからすると左側は海ばかりです。右側がいいようです。開いていて翼が邪魔にならない7Fの席にしました。後で考えるとこちらから日が差し込んできます。どちらがよかったのでしょうか。帰りは夜なので、景色は見えません。どこに座っても同じなので、席を決めないことにします。その分安くなりますから。一応席を取ったと連絡を入れます。その後ちゃんと帰れるか心配になったので、関空からの帰りの電車を調べてみると、関空で40分の待ち合わせで、最終の連絡電車があることがわかりました。LCCの到着ターミナルと駅が離れているのを考えると乗り換えはぎりぎりです。飛行機が遅れると間に合わないかも知れません。早くでられるように前の方の席を取っておいた方がよかったようです。
 5日後、次の連絡が来ます。田老・大槌町の状況をまとめたので読んでおくようにとのことです。人数は11人で確定だそうです。内訳は、府立高校定年退職者(再任用を含む)が7人、私立高校退職後塾経営者1名、現役中学校教員3名です。現役高校教員が参加していないのは残念です。教育委員会が言い訳のためにやっているような研修参加とかで、必要なことについて調べたりする時間がなくなってきていました。かなり忙しくなってきているようです。教員が、もっと自由に考えたり取り組んだりする時間がなければ、大阪の教育はだめになるような気がします。リフレッシュできるだけでもだいぶ違います。
posted by ヨッシン at 23:32| 旅行記