2015年06月07日

青ケ島八丈、島巡り7 5/13夕日と星

 宿に戻ったのは5時半頃、ちょっと休憩してから夕日を見に行くことにします。日没は6時30分、夕食も6時30分とほとんど同時です。戻ってくる時間を考えるとちょっと間に合いませんがわずかですのでいいでしょう。場所は、宿からちょっと登ってから脇道に入ったところ。午前中に下見していました。行って見ると強い風が吹いています。見晴らしのいいところは風が吹き付けてくるようです。よけるところもありますが、夕日は見づらくなります。ちょっと我慢します。
 ここから見ると、水平線近くはもやのようなものがかかっていて、そこに太陽が入ると、急に暗くなっていきます。水平線に沈むのを見るのは無理なようです。もやの中では太陽は揺らいでいます。天文用語ではシンチレーションが悪いといいます。そのため、太陽の形は様々に変化します。写真では、壺のような形になり、その中に黄色い明るいものが詰まっているように見えます。これ以外にも、頭がとがったり、平らになったり様々に変化していました。真四角になるまでには至らなかったのですが、透明度が高ければそのようなもの見えていたかも知れません。
夕日

 このあと、しばらくは、太陽がもやの中にかすかに透けて見えていましたが、そのうち見えなくなりました。
 宿に戻り夕食を食べてから、星の撮影機材を準備し裏庭に行きます。星は見えているのでしょうか。
 北西方向からの強い風が吹いています。その風にしめった空気が流され、頭上の手前あたりで雲になり、その雲が南東の空まで覆い尽くしています。見えているのは、北斗星からしし座にかけての領域より下側です。水平線近くは濃い湿気のせいでもやがかかったようになっています。
 北極星が見えるので、これを利用してポータブル赤道儀の極軸あわせをします。ところが、北極星をどこにあわせたらいいのかわからなかったので、真中にしました。
 まず西の空を狙います。今見えている星が沈んで見えなくなるかも知れないからです。真ん中低くに金星、左上に木星、右側下の方にぎょしゃ座カペラ、左側下の方にこいぬ座プロキオンが写っています。金星のあるあたりから双子が並んで立っています。真ん中やや左に並んで二つある星が二人の頭です。金星あたりから低いところもやで明るくなっています。金星から木星方向にかけて少し明るくなっているようにも見えますが気のせいでしょうか。本当に明るいのなら黄道光ということになりますが..。
金星・木星

 この後、ふたご座を狙いましたが、うまく画角に収まっているかよくわかりませんでした。その後北斗星やこぐま座、しし座などを撮ってみました。しし座付近は雲が湧いてくるところなので、なかなか長時間露出できませんでした。写真はしし座です。
しし座

 先ほどの西空の写真、木星の近くにプレセペ(M44)が写っています。拡大してみることにしましたが、ピントがうまく絞れません。ちょっとぼけていますが、何とか写した1枚です。
プレセペ

 しし座とおとめ座の境界あたりに銀河の多い領域があります。狙ってみたのですが、星が流れています。極軸をあわせるために北極星を入れる位置が違ってたのと、途中で三脚を蹴ってしまったのが原因のようです。
おとめ座付近拡大

 ここまで、強風で体温が奪われ半分震えながら見ていました。これ以上いると風邪を引きそうなのと、再び雲が広がってきたのとで、星の観測は終わりにします。
続く.............


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posted by ヨッシン at 22:50| 旅行記