ここから室堂まではトロリーバスです。立山の下をトンネルでくぐります。実はトロリーバスの運転席は、普通のバスと同じようにハンドルがあるのですが、計器類は電車のものと全く同じです。法規上は電車扱いなのだそうです。


室堂の集合場所はちょっとわかりにくいところにありました。そこで、昼食弁当を受け取った後、2時間自由行動です。ただし、雪の大谷ウォークは閉鎖されています。これは、通行可になるのを期待します。その前に最初に弁当を食べようとしますが、場所がありません。階段に座って食べている人たちがいます。待合室の奥の方で、荷物をわざわざどけて声をかけてくれた人がいます。感謝して座らせてもらい弁当を食べます。
食事後、立山自然保護センターに行きます。展示は見たのですが、内容が多く頭の中に入り切りません。上の階にある、自然ガイド受付場所で、ライチョウがでていないかを聞いてみました。1時間ほど前にミクリが池温泉から地獄谷に降りる道の両脇で目撃情報があるとのこと。行って見ることにします。
その場所から外に出て、ターミナルに戻る道は10m近い高さ雪をかき分けて作られています。雪の回廊というのだそうです。ここだけでも、大谷の気分が味わえます。

壁面の雪と氷が作る縞模様がきれいです。

通行は禁止されていないのですが、風は相変わらず強いままです。吹き飛ばされそうになったり、雪で滑りそうになったりしながら、なんとか地獄谷が見えるところまで来ました。最近噴気活動が活発になっていて、立ち入りが禁止されています。風向きによっては、硫黄のにおいが流れてきます。

ライチョウの目撃情報があった場所は、ここから見えるところです。双眼鏡を使って探しましたがわかりません。先に来ていた人たちも見つけられないといっていました。ミクリが池温泉のテラスから見えるかもということだったので、そちらへ行ってみることにします。
テラスから、情報のあったあたりを双眼鏡で探します。いないようです。と、横にいた関係者のようなかたから、ライチョウがいると教わりました。どこかわからなかったのですが、何とか見つけることができました。ものすごい保護色です。なんと足下20m位の距離の所です。もっと警戒して近くにないないだろうと思ってそのような場所を探していませんでした。先ほどの人たちにも、手招きしてきてもらいました。どこにいるかわかりますか。下の写真と見比べてみてください。

はじめは寝ていたようですが、起きてきて動き出し、のびをしたり周りの様子を伺ったりしていました。


そうこうしているうちに、上の茂みにもいるとの情報が入ります。当然見に行きます。そういえば、先ほど上の方で茂みを見ている人たちがいました。こちらのライチョウも簡単にはわかりません。汚れの混ざった雪だるまのようです。首だけを動かしています。

いい時間になったので、戻ることにします。途中まで戻ったところで、ミクリが池を一周できたことがわかりましたが、もう引き返す気力はありません。
ガイドの受付場所にお礼を言いに戻ると、目撃記録を書くようにといいます。上に書かれているのと同じ記録なのに、と思いながら書きました。そうするとなんと、観察記念シールがいただけました。
続く.