2015年05月21日

高遠桜と雪の大谷5 4/20 黒部ダム

 立山アルペンルートは、富山駅と信濃大町駅の間の山岳部を様々な交通機関を使って抜けるルートです。今回は、大町側から富山側に向けて進むことになります。最初の区間の信濃大町と扇沢間(路線バス)と、最後の区間の立山駅と富山駅間(立山地方鉄道)は貸し切りバスになります。
 最初の乗換駅である扇沢駅に着く前に添乗員さんから注意事項の説明があります。大事な指示は、はぐれたら置いていくので自己判断で追いかけてくること、乗り物に乗る前に降りたときの集合場所を指示するのでそこに集まること、下車後の集合場所で次の乗り物に乗るための集合場所と時刻を指示するのでその通りに集まることの3点です。
 扇沢に着いたら、予備のセーターと傘、サングラスをリュックに入れてバスを降ります。ここから黒部ダムまではトロリーバスに乗ります。トンネル区間で狭く行き違いができる場所が1カ所しかないので、出発時刻が決められています。その代わり、同時に何台ものバスが連なって走ることになります。出発を待っている間、駅員さんが、弁当販売の口上を述べます。話の間合いがおもしろいのでみんな大爆笑です。弁当は完売したようです。その後に販売した、トロリーバスのチョロQも宣伝の効果があったのか、よく売れていたようです。トロリーバスにやっと乗れるようです。
関電トンネルトロリーバス

 トロリーバスが通るトンネルは黒部ダムを造る資材を運ぶために作られたものです。トンネルの向こう側にあるのが黒部ダム駅です。駅からトンネルの中を少し歩くと黒部ダムにでます。さらに、ダムの堤防上を歩いて対岸に行きます。雨が降っている上に強い風が吹いています。傘は時々飛ばされそうになるけれども、させないほどの風ではありません。対岸に渡る途中、凍ったダム湖の水や湖面上ダムの底をのぞいたりしました。
黒部湖
黒部ダム

 湖面上を滑空するように飛ぶ鳥がいました。よく見ると尾の先が「へ」の字型にへこんでいます。トビです。海岸近くにいるとばかり思っていたのですが、こんな山奥にも入ってくるのですね。
トビ

 ダムを越えた先にあるのが、黒部湖駅です。この駅もトンネル内にあります。ここからケーブルカーで上がり黒部平駅に行きます。ケーブル乗り場は大変混雑しています。待っている間に、駅員さんが駅の案内も兼ねて、写真集の販売を始めました。駅の表示に室堂の気温氷点下26℃とでています。どうしようか悩みましたが、よく見ると計器故障中とありました。一安心です。でも、気温は心配です。ケーブルカーはピストン輸送をしていて、2回目の臨時便に乗れました。20分余計に待たされたことになります。後で聞いた話では1便前は運休していたとか。
黒部カーブルカー

 黒部平駅では、建物の上に展望広場があります。雨はやんでいたのですが、風が非常に強く、体ごと飛ばされそうになります。雲はかかっているものの、山はきれいに見えます。遠くのものでは、鹿島槍ヶ岳(山頂はわずかに雲がかかっている)や五竜岳まで見えています。一部日の当たっている山もありました。天気は回復しているのでしょうか。
鹿島槍ヶ岳、五竜岳

 黒部平から次の大観望までは、ロープウェイになります。ここでもピストン輸送になっています。上から降りてきたゴンドラが、駅のホームに入ろうとするのですが、強風のため大きく揺れてなかなか入ることができません。最後は強引に壁にぶつかりながら入ってきました。見ていた一同は、そのあまりにもの激しさに恐れおののいていました。
 満員の乗客がいたせいか、ゴンドラはそれほど揺れずに昇っていきました。といっても結構揺れましたし、駅に入ることができる程度に揺れが収まるまでは3回ほど揺れていました。
 大観望は元々狭い上に、外に出られないため(見つけられなかったのか冬場だからか風のためかは不明)、ものすごく混雑していました。足止めを食らっていた人たちが一気に上がってきたのもあるのでしょうか。時間がたつとわずかにすいてきたようにも思えます。
続く..

タグ:乗物
posted by ヨッシン at 21:51| 旅行記