1日は12時から天王寺で集会があります。せっかく大阪市内まで出かけますから、ついでにどこかによっていこうと考えました。集会が始まるまでか、終わってからのわずかな時間しかありません。前回は、午前中に日本橋によったら店が閉まっていて何も見られなかったということもありました。ここに行くとしたら終わってからになるでしょう。
午前中をどうするかで思案します。各地を旅行していて、弥生時代の遺跡をいくつかまわりました。そこで耳にしたのが池上曽根遺跡です。一度は行ってみないととおもっていました。調べてみると、開園が10時です。展示施設も同時に開きます。両方を見ていると集会には間に合わないでしょう。
この付近の地図を見ていると、ここと天王寺との真ん中あたりに百舌鳥古墳群があります。古墳に挟まれて大仙公園が整備されています。ビジターセンターが併設されていて、開館は9時になっています。世界遺産に登録されたこともあり周辺のパンフや案内も入手できそうです。9時につけばなんとか集会には間に合うでしょう。ここに決まりです。
コースとしては、JR百舌鳥駅まで行き、まずビジターセンターに向かいます。途中の古墳は見ていった方がいいでしょう。ここでパンフ類を入手してこれを参考に歩くことにします。基本的には大仙公園を時計回りにまわって北西角に抜けます。この間ミサンザイ古墳を北側からみます。大仙公園からは大仙古墳の西側を通って三国ヶ丘駅に抜けるコースになりそうです。
経過ウを立てたのはいいのですが、当日の朝は寝過ごしました。出かけるまでに必要なことだけ済ませて出発しました。この時点で予定より20分ほど遅れています。JRで大阪まで行きそこから天王寺まではメトロを使います。乗り換え時間を考えたらJRの方が早いかも知れません。
天王寺駅に到着して、JR改札を入ったところで電車の確認をします。快速の出発は地下のホームからで15分ほど待たないとこないようです。この電車は大阪駅を経由しきますから、それだけでも時間ロスしていることになります。
やっと快速がきて三国ヶ丘駅まで行きます。ここで普通電車に乗り換えです。時刻表を見ると待ち時間は15分近くあります。見た限りでは途中駅で追越しをしていなかったようです。それならこれくらいは待つでしょう。この近くでも見るところはあります。ここで降りることにしました。
ここから線路(JR)沿いにけばいいと思って歩き始めたのですが、何か変です。電車は地下を走っていました。横の線路は高架になっています。ということは、これは南海電車でこのままいけば違う方向に行きます。まず横切らないといけないのですがその場所が見当たりません。仕方なく2階にある改札前を通って反対側に抜けました。階段あたりから大仙古墳が見えています。これでおおよその方角はわかりました。
大仙古墳の北西角まで来ました。小さな古墳が見えます。少し回り道をして前につくことができました。源右衛門古墳です。大仙古墳の関係者が祀られている古墳と考えられています。このような古墳は陪冢(ばいちょう:陪塚とも書く)といわれています。駅に着いてからここまで15分近くかかってしまいました。
大仙古墳の堀に沿って道がありますから、ここを進んで行きます。
再び小さな古墳が見えてきました。塚廻古墳です。これも陪冢になります。
堀の向こうの土手に紅葉のきれいな木がありました。葉を見るとハゼノキのようです。樹形はこんなに広がらないよう気がします。
道の突き当たりの向こうに3つ目の古墳が見えてきました。収塚古墳です。
大仙古墳はこの手前までです。堀は西に曲がり道も同じように曲がっています。堀の先から見た堀です。ずっと向こうまで続いています。向こうの端くらいのところから歩いてきました。