昨日、共通テストの2日目理科の受験がありました。問題と解答はネットから確認することができるようになりました。さっそく、関係する地学基礎と地学の問題について確認しました。1日目社会の地理の問題とか、理科の中でも他の科目の問題でも地学に関係するところはありそうですが、今までと同じように地学・地学基礎についての問題の解説のようなものを載せることにします。今日は、地学基礎についてです。
問題を見た感じでは、基本さえしっかり押さえていれば楽に解けたのではないかと思います。全体的に範囲が広く考え方の違いがあり全体を網羅するのは大変かも知れませんが、標準的な問題といえます。各問を解答する上でここを押さおいればとけたであろう内容については以下の通りになります。
第1問 地球に関係する問題
A 地球の形に関する問題
問1 エラトステネスによる地球の大きさの測定方法。
問2 プレートの境界で起こっている現象。
B 地層に関する問題
問3 鍵層について
問4 鍵層について
C 鉱物と火山に関する問題
問5 岩石の組織から、鉱物ができた順序を求める
問6 マグマの組成と性質との関係について
第2問
A 地上天気図に関する問題
問1 高気圧の性質、移動速度と移動時間の関係
B 黒潮に関する問題
問2 流路図をどこまで見ているか
第3問 天体に関する問題
問1 星団星雲の種類とでき方について
問2 星雲が光って見える理由
問3 黒点の性質
問4 銀河と銀河系について
第4問 自然の恵みと災害について
問1 火山の恵みについて
問2 石灰岩のでき方と変成作用
問3 日本での降水が起こるしくみについて
以下の問題は、少し考えるかなということで、答える上で考えに入れることも付け加えておきます。
第1問4
2枚の凝灰岩層に挟まれた年数は同じになるので、厚さの違いは堆積速度の違い
環境が異なれば、堆積物(堆積相)が変わる
問5 自形→多形の順に生成
第2問1
1020hPaの幅が東経143〜122度
経度10度あたり900kmだから約1800km
30km/hで進むのだから 1800÷30=60時間 となる
高気部が1020hPaとするのには疑問だが、ここで定義したので使うことにする
問2
黒潮は温度流(温度差のある所にできる流れ)なので、温度勾配の大きな所を見る
低緯度では沖縄諸島西側、本州東側では房総半島沖から東北東方向に延びている
日本東海上で等温線間隔が開くのは、季節によって黒潮の流れる位置が異なるため
第3問2
明らかな誤りが3つあるので消去法で答える
暗黒星雲というのもあるので、一概に解答として正しいのかは微妙
問4
天の川は銀河系の円盤部を見ていることに留意
相変わらず梅雨時に雨が降るしくみについては、あいかわらずオホーツク高気圧が登場しています。皆がこの説でうまく説明できると納得しているのが不思議です。
2023年01月16日
共通テスト 地学基礎問題
posted by ヨッシン at 00:00| 雑記