6月24日はUFOの日だとか。1年ほど前にできた福島市飯野町にある国際未確認飛行物体研究所が、1年間の研究成果としてUFOの可能性が高い画像・動画を公表しました。気になるのでチェックしてみました。
詳細が書かれているページはこちらです。
https://ufo-laboratory.com/news/これがufoだ!-2/
このページでは動画のリンクが正しく貼れていないので、4件の画像・動画のリンク先も書いておきます。
画像1:https://ufo-laboratory.com/wp-content/uploads/2022/06/IMG_9054のコピー-1.jpg
画像2:https://ufo-laboratory.com/wp-content/uploads/2022/06/千貫森UFO2のコピー-2.jpg
動画1:https://ufo-laboratory.com/wp-content/uploads/2022/06/UFO500-21.12-29-12_17-1.mp4
動画:https://ufo-laboratory.com/wp-content/uploads/2022/06/IMG_0338-1.mp4
画像等の感想を述べます。はっきりいって「UFOにみえないだけど」です。わかりやすいものからみていきます。画像2です。千貫森で小学生が撮影したものと書かれています。
UFOとされていそうな部分を拡大します。少し明るくしています。
拡大しなくてもあるものにしか見えていませんでした。それは当然空中にあっても違和感がないものです。もちろん千貫森でも普通に見かけることのできるものです。拡大写真から気がついた人もいるかも知れませんが、わからない人に、しばらく考える時間を持ってもらう意味で解答写真を載せる前にしばらく行稼ぎをします。2つの写真が同時に見えないようにするためです。この時点ではっきりしているのは、UFOでないと断定できます。
これがUFOでないすると、ここ以外、別のところににUFOらしきものがあるのでしょうか。見た感じでは他になさそうです。新聞社のこの記事が書かれたページにはここに丸印がつけられていました。これのことをいっているのに間違いはないでしょう。
これだとすると、これが全く別物であるという可能性はどの程度検討されたのでしょうか。研究所でもふだん目にしているはずのものですからわかったはずです。調査能力を疑いたくもなってきます。
少なくともこれがUFOではないとわかるのは、中心に黒い線が入っていて、ここで左右対称になっていることは明らかなことからです。空飛ぶ円盤とされているものに多い回転体の形でないことははっきりしています。
募集したUFO写真の中で明らかに違うと判定できるものを除外した結果、候補は1/4ほどに減ったそうです。これでも残りすぎのような気がします。一応、処理ソフトで、加工等の痕跡がないかはチェックしたそうですが、それ以前に、UFOかもと思う先入観を取り除いて幅広く鑑定する能力を持った方がいいような気がします。
対比のためにそのものの画像を載せることにします。手持ちの写真にないかと探したのですが、見つけることはできませんでした。wikiから写真を転載します。上下がひっくり返るように回転させた上でページの写真サイズにリサイズしています。
規約に従ってクレジットを掲示します。
投稿者;Alpsdake - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=15807205による
ナミアゲハです。一般にアゲバチョウと呼ばれているものです。腹面と背面との模様の違い、見る角度による形の違いはありますが、ほぼ一致しています。
続いて画像1についての考察です。まずは、拡大から。
形や模様といった詳細がはっきりしないので、何ともいえません。
この形から、可能性として真っ先に上がってくるのは、ヒヨドリといった飛んでいるときに羽根を閉じるタイプの鳥です。羽根を閉じていれば、ほとんど弾丸型に写ります。
日本野鳥の会のヒヨドリの写真です。ヒヨドリだと尾羽が後方に細長く突き出すので少し違うような気がします。写真の中を探すと似たものもあるように見えてきます。
羽尾を閉じなくても、水平に開いた状態を真横から見えれば羽根は写りません。十分に検討の余地があります。中心付近の太くなっているあたりがやや暗くなっているのは横に開いた羽根を見ているのかも知れません。これなんかはどうでしょう、天売島で見たウトウです。立山にはいませんからこれでないのはっきりしています。
いずれにしても、この画像の鮮明度ではこれ以上の判定は無理なようです。鳥が写り込んだという可能性が最も高そうです。この写真にしか写っていなかったというのも説明がつきます。鳥だと通り過ぎるのは一瞬ですから。
写した写真を見直していると、鳥や虫が写り込んでいたというのはよくあります。
動画については、今日のところは時間切れということで、明日に考察することにします。