<写真がない>
長崎展望台近辺で写した写真が、2ヵ所で7枚ということはあまり写真を撮りまくっていなかったことを示しています。デジタルカメラを使い始めてからだいぶ経っていますが、まだフィルムカメラを使っていた頃の名残か、いらないデータは消せばいいという感覚にまではなっていなかったようです。一度は、メモリーカードの残り容量がなくなり閉店間際の家電店に行ったこともあります。そのわりには往路の船上でカツオドリばかり200枚近く撮っていたのは多いですね。旅行全体での撮影枚数は全部で1200枚ちょっとでした。
写真を見ていた思ったことは、ここでの写真がほとんど無い、または全くないという場所が見られたことです。
典型的なのは、父島亜熱帯農業センターです。植物の標札が1枚写っているだけです。他はありません。残っている写真が不自然です。写さなかったのか、写すものがなかったのか、写っていなかった(記録されなかった)のかのどれなのでしょう。
持っていったカメラは、1年後に壱岐島で撮影できなくなったカメラです。おかしくなる前に、写したはずの写真がなかったりしています(今も完全に直りきっていなくて写真が写っていないことがあります)。その影響かなとも考えたのですが、小笠原以後の1年の間は普通に写っていましたから、この時にだけ症状がでたということはなさそうです。
写っているのはダイリンヒメフヨウと書かれた標札です。地面にはモクマオウの枝がたくさん落ちています。花の写真がないのは、花が咲いていなかったからなのか、それらしい木が無かったからなのかはわかりません。花が咲いていれば何かのアクションがありそうです。写真には写らなかったのでしょうか。
またしても、ストリートビューを確認します。駐車場の奥にトイレがあることは記憶に一致します。この付近にはセンターの施設らしきものはありません。何もなかったというのも記憶通りです。
到着後の行動を考えてみます。トイレに行った記憶があります。その次ですが、園内の情報を入手するでしょう。少なくとも駐車場からでは、どこを見学できるのかがわかりません。駐車場は袋小路で周囲は林の中でした。一目見ただけでは案内のようなものは見つけられませんでした。他に建物のようなものはありません。ストリートビューを見ると入口の向こう側に背を向ける形で案内板が設置されています。ヤシの木の向こうですから見落とす可能性は多いにあります。直前の南崎往復で相当へばっています。そういうものを探す気力が無かったのかも知れません。
工事中と書かれていた様な記憶もあります。部分的にやっていたのかも知れませんが、どこs湖が見学できませんという一言があれば、全部見られないと思ってしまうこともありそうです。
そもそもここがセンターの駐車場とどうしてわかったのでしょう。大きな道路から入るところに案内板があり、それに従って行くと普通の道沿いに駐車場があったというだけです。それで合っている事が多いのですが、多少は不安になったのかも知れません。
結論としては、ここは駐車場のトイレだけで帰ったようです。来たという証拠に標札だけを写したのかな。
他にも撮っているはず、あるいは撮っているだろうというものはいっぱいあります。
撮ったはずというのでは、父島大神山公園のノヤシ橋の写真です。無いのが気になります。
父島高山展望台付近の写真もありません。これは霧の中だったからかな。山頂でもリュウゼツランしか写していません。その先ジニービーチ入口にあったウズムシがこの区域に進入しないようにする掃除用具も写したと思うのですが、ここではキノコ以外の写真はありません。
母島の北港から大沢海岸への往復時の写真もありません。林の中の狭い道を歩き続けたからなのかと思われます。案内書には途中にある見どころのようなものが書かれています。別の資料だったので見ていなかったのかも知れません。藪の間に見えるので見落としていた見つけられなかったということもありそうです。藪しか写らないので撮らなかったということはなかったような気がします。大沢海岸にあるという戦跡や滝なども確認していませんでした。見どころがよくわからなかったのかも。
この区間は標準時間よりは早く歩いていますから、へばっていたということはなさそうです。どちらかというと、脇目も振らずに歩いていたのかも知れません。父島南崎遊歩道の写真も途中は少なめです。そう考えてみると、遊歩道を歩いているときの写真はあまりないような気がします。
最近はブログを書くことを意識していますから、何を写したか、どこで写したか、これは何なのかがわかるようなものもいっしょに撮るようになっています。そうでなくても手当たり次第写しています。どこで写したかと写真で悩むことは少なくなっています。
<GPSロガー>
小笠原にはGPSロガーを持って行っています。使い方を模索していた頃になります。初期の頃はいくつか問題を抱えています。まず電池が1日持たないという問題がありました。小笠原のように1週間近くにもなるとそれだけでも電池の数はたくさんになります。充電池が使えるということがわかっていなかった頃です。おそらく倹約したいということで、ふだんは電源オフで主要ポイントで電源を入れ記録をとっていたと思われます。記録地点の数は60ポイントほどです。
データの使い方もよくわかっていなかったようです。時刻、経度、緯度、標高のデータをCSVファイルとして出力しているだけです。製造会社の付属付属ソフトでグーグルマップに落としてみられるようにはなっていますが、使い勝手が悪くロガーを使い始めた直後から使っていません。ソフトを使ってデータをCSV出力したものと思われます。
ファイルから位置を求めるのに、地図を印刷して経緯度の線を引きそこから、位置を割り出していたようです。そのような図が残されています。60地点でも場所を調べるだけでも大変だったと思われます。
今なら、同様のCSVファイルを使って、地理院地図上やグーグルマイマップで表示させることができます。更に拡張して写真も同時に表示できるというので、そのファイルを作ってみました。
ファイル名は、1406250000.kml です。26.7kbあります。
1406250000.kmlをダウンロードする ファイルをダウンロードしてどこかに保存してください。右クリックから「名前をつけてリンク先を保存」でできます。そのままクリックだとファイルの内容が表示されるかも知れません。その場合は、「名前をつけてページを保存」で保存できます。
次に、地理院地図を開いてください。アドレスは
https://maps.gsi.go.jp/ です。開いたページに、エクスプローラに表示されているファイル名をドラッグするだけです。
カメラのアイコンが表示されたところをクリックすると写真が見られます。できるだけ近い場所の写真を選んでいますが多少位置(時刻)がずれていることもあります。丸印は時刻・緯度・経度・標高のみです。速度はあまり意味がありません。GPSロガーが記録した場所を表示させているので、特定の場所や写真、スキューバダイビングをした場所・写真があるというわけではありません。下のような画面が表示できます。
グーグルマップでも使えます。その場合の手順は 左上「≡」マーク→マイプレイス→マイマップ→地図を作成→「無題のレイヤ」に地図名を入力+「インポート」→ファイルをドラッグしてください。マイマップを開くにはグーグルアカウントが必要です。データを消去するのはグーグルドライブからしかできません。
<なぜへばったのか>
今回の旅行で一番気になるのは、父島の小港からジョンビーチへの遊歩道で完全にへばってしまったということです。かなり早い段階、中山峠に着く頃にすでに症状がでています。原因がつかめなければ、再発することもあります(今のところは無事です)。
基本的な症状としては、足が前に進まなくなったということです。気合いを入れれば何とか動きます。長距離を走っていてスタミナが切れたという時の症状に似ています。体が熱く感じている点が少し違っています。基本的には熱中症の症状なのかな。体がだるい、力が入らないは中等度の症状に該当しますが、その他の症状(めまい、立ちくらみ、気分不快など)はありません。スタミナ切れにしては症状がでるには早すぎるようです。
一つ前の、釣浜でも暑かったような記憶があります。この時は暑いくらいでやり過ごせています。駐車場に戻ってからも水分補給もしていますし、南崎遊歩道に入る前にも水分は補給しています。全体的にはいつもより多めに水分を補給していたようです。
小笠原旅行前に、山に登り始めてくたばったことがあります。動けなくなったという点で似ていますが、息切れがいつまでも収まりませんでした。この時は登りはじめのハイペースがたたったようです。今回は、息が少し荒くなる程度でゆっくり歩いていましたし、動けなくなったときも息切れはすぐに収まっています。
不思議なのはそれほど汗をかいたという感じではなかったことです。のどが渇いたという感覚もありません。水分を補給してから、汗がでてくということもありませんでした。夕方になってもやたらと水は飲みたくなることはなく、脱水症状というまでにはいってなかったようです。
宿にいた土壌学者さんは、塩分不足が原因といっていました。父島での食事にどれくらい塩分が使われていたかわかりませんが、少なくとも外食をすると、そこに含まれている塩分はふだんの食事と比べるとはるかに多量になります。これで速攻塩分不足になるでしょうか。それまで汗はほとんどでていません。服や首筋に塩がついていたということもなかったようです。
基本的には、汗がでなかったことにより体温調節ができず、体温が上がりすぎていたのは間違いないでしょう。川や海の水とかを使って体を冷やせばよかったのかも。今後は、この対処法も選択肢に入れることにします。
その後の中央山とか宮之浜でもだいぶましになっているものの、多少は症状が残っています。その分、無理するのは避けたようです。初寝浦とか旭山とかには行っていません。旭山は道を見つけられなかったからかな。
前日の三日月山遊歩道や、翌日の母島では特に問題なしに歩けていたようです。この日たまたま何かの理由で体調が悪かったというのもありそうです。
ここでへばっていたということで気になったのは所要時間の問題です。写真のタイムスタンプからみると、小港に着いたのが9時、戻ってきたのが14時なので5時間かかっています。記事を書くのに見ていた、「父島 自分でいけるMAP」では、ジョンビーチへは小港から片道100分になっています。往復では3時間半ほどと計算できます。これからすると1時間半休憩していたことになります。そんなに消耗していたのかと思うとびっくりです。
ところで、小港から中山峠までですが、MAPには20分と書いてあります。実際には休憩も含めて15分で歩いています。このハイペースがたたったのか。いつもなら普通のペースです。
これも含めて考えると、ロスタイムは2時間くらいになりそうです。高山を経由していますからその分少なく見積もればいいのですが、ロスタイムが所要時間に近い数値を見てだいぶ落ち込んでいました。
父島部分の旅行記の原稿を書き終わって、母島の資料を出したらその中に「小笠原ハイキングルートマップ」というのがあました。これにも小港からジョンビーチまでチェックポイント間の所要時間が書かれています。歩いたコースを合計すると320分でこの中には高山展望台までの往復が含まれていません。これからするとコースタイムよりは早かったようです。「父島ガイドマップ」にも小港ジョンビーチ間片道150分とか書かれています。「自分でいけるマップ」の記述間違いだったのでしょう。
結局へばっていたといっても、何とか標準時間で歩いていたようです。
他のコースでも比較してみます。
母島南崎遊歩道です。所要時間2時間10分で、小富士コースタイムは片道1時間(小笠原ハイキングルートマップ)になります。寄り道コースにも入っていますから、少し短めだったようです。
母島大沢遊歩道です。北港から大沢まで30分でついています。コースタイムは50分(母島ガイドマップ・母島フィールドブック)です。このことからも闇雲に歩いていたと言えそうです。元気だとこれくらいの差があるのかな。普通は写真を撮りながら歩いて普通の人と同じくらいの速度です。このコースは岩が多い、足場が悪いというような印象はありませんでした。
−−− 完 −−−