窪地には砂がたまっています。周囲を取り囲む岩の一部に穴が開いていて、そこから海水が入りこんでいます。この部分は扇池といいます。

砂浜には大きなものを引きずったような筋がいくつか見えます。ウミガメがあがってきて這った跡です。

斜面に大きな窪地ができています。ウミガメがここで穴を掘って産卵し埋め戻した跡だそうです、産卵した場所とわかるように木の棒をさしておくそうです。

貝殻のようなものがたくさん落ちています。ヒロベソカタマイマイという種類だそうです。今は絶滅しているということで、小笠原では半化石と呼んでいるようです。

砂の断面が見られるところがあります。半化石が密集した層になっているところがあります。半化石を取り込みながら砂が少しずつ堆積していった時に、砂が洗い流される時期があると、砂の中にあった半化石がその時の表面に集まって密集した層を作ります。レキなどでこのような1列の層になっているのをよく見ます。

表面にたくさん集まっている場所です。

扇池の奥にはもう一つ淡水の陰陽池があります。こちらは藻がたくさん浮かんでいます。

オガサワライトトンボという固有種がいるそうです。草に止まっているイトトンボがいました。これが固有種なのでしょうか。ここの藻も、絶滅危惧種になっているそうです。
