昨日は、天気のことを書いていたらいっぱいになってしまいました。時間切れ(だいぶ遅れて)で投稿となりました。
今日は緊急事態宣言が発令されました。出したり引っ込めたり蔓延防止にしたりで、もう何回目かわからなくなりつつあります。またもや月曜日からの発令となっています。月曜日はやめてくれという声があって検討するといっていたのに、それ以後も月曜日が続いています。金曜日に発令するといって月曜日まで間が空いたら、以後できなくなることをその間にやってしまおうという気にもなります。案の定土日の、人の流れは増えていたようです。人流は減っているといっているみたいですが、その割合は元データを見る限り微々たるものです。今回の宣言の効果は期待できないでしょう。東京では、先に宣言が出されましたが、その後も新規感染者数は増え続けています。
前回東京で宣言を解除したときは、確かに感染者数が減っていました。実際には実行再生産数は増え続けていて、もうまもなく1を越えそう、これから感染者数は増加に転じそうというタイミングでした。案の定、すぐに感染者数が増えてきて現在に至っています。
感染者数の増減をみていると、緊急事態宣言に関係せず人々が、感染者数の変化などをみて行動を自粛したり、自粛を解除したりすることで感染者数の波ができているように見えます。宣言の効果はもともと少なかったようです。第1波の時も、自粛を始め(たぶん志村さん効果で)発令の時にはすでに減少し始めていました。
コロナでわかりにくくなっているのは、ウィルスに暴露されてから発症するまで2週間というタイムラグがあることです。そのことをしっかり考えておかないと肝心なことを見落とすことになります。オリンピック開催で、感染者が増えてきたかどうかわかるのはもうしばらくしてからです。オリンピックによってウィルスが持ち込まれたり人の流れが増えたりして感染者数に変化が出始めるのはもうしばらくしてからです。オリンピックと観戦者増大は関係が無いというのは時期尚早です。
今増えているのは、オリンピックの中止という選択肢がいつの間にか消えてしばらくしてからの時期を考えないといけないでしょう。オリンピックをやるぞとなって、それなら動いても大丈夫という気持ちにさせたことが一番の原因のような気がします。選手が練習のために入国し始めました。だんだんオリンピック色に染まってきたことによって、何をしても「安心・安全」という気持ちにさせてしまったことが、現在の感染拡大の原因のような気がします。大阪市は緊急事態宣言になってもオリンピックをやっているのと同じで、修学旅行は中止にしないといっています。庶民もこんな感じなのでしょう。これでは知事会が県境をまたぐ旅行を控えるようにといっても効果はありません。
一つ気になるデータがあります。東京のPCR検査件数が、第3波の時と比べてみて2割ほど少ないことです。4連休を挟んでいた影響がでたのかも知れません。でも、もう一つ検査数に対する陽性者数の割合(検査陽性率)が急速に大きくなっています。これは、検査が追いついていないことを意味しています。検査にかかる資材がオリンピックに裂かれて減ってしまったということはないのでしょうか。医療逼迫の一つにオリンピックに出向していることもあげられています。
オリンピック開催が間接的に感染拡大に寄与しているのは間違いないでしょう。
検査陽性率が大きくなると市中にいる感染者の見落としが多くなっていることを示します。この人たちが感染を広めてという具合に進んで行くと。オーバーシュートもかなり現実味を帯びてきます。
選手村ではクラスターは発生しないでしょう。肝心な人たちは潜伏期間の間に帰国しています。発症前からウィルスをばらまくこともわかっていますし、ワクチン接種者でウィルスをばらまきます。ウィルスの増殖は続くでしょう。はっきり感染したとわかるのは国内関係者のみでしょう。選手は自国に持ち帰ってどうなるかということが問題になりそうです。今の大会関係者の感染もそれなのかも。
今回の緊急事態宣言は打つ手はないともいわれています。完全に自粛疲れ状態になっています。活を入れるとしたら、オリンピックをや中止にするか、総理都知事が雁首そろえて辞職した上で謝るしかなさそうな気がします。ロックダウンといっても国会が開けない以上できるわけがありません。開けても決議できるまでどれくらいかかるのか。