一昨日から風が強くなり、今日の昼頃から気温が下がり始めています。気象庁によると、5年に一度あるかないかの強力な寒波が到来だそうです。大雪も予想され一部の道路では、あらかじめ通行止めがあるかも知れないと発表されています。一つ前の寒波では関越道などで車が動けなくなり閉じ込められてしまっています。今回はそういうことにならないようあらかじめの予告でしょう。年末に、不要不急の移動をしないようにという戒めかも知れません。コロナで年末年始の行動を控えるようお触れがでています。
今日は、東京でのコロナ新規感染者数が1300人を越えました。900人前後で推移していたので、年内に1000人は越えるかどうかと予想していた矢先です。いきなり400人上積みは驚きです。都知事が感染拡大の対策を国に押しつけようとしているのが拡大に火をつけているのにも要因があるのでしょう。最近は口先ばかりで、対応をしているようには思えません。
この1年はコロナで明け暮れたような気がします。他にも何かあったみたいですが、ほとんど吹っ飛んでいます。よかったことといえば、検察庁長官の任期改定に反対して芸能人が立ち上がったことかな。でもよく考えてみると、そうしたくなるほど政治が腐敗していることの証しでもあります。後は、はやぶさ2が帰ってきたことくらいかな。
緊急事態が起こったときに、どう対応するかで政治家の能力がわかります。最近の言動でいうと、イギリスで感染力に強い形にコロナが変位したと情報が入った後に、総理は「先手先手で海外からの渡航者を止めた」といっています。渡航禁止の発表をするまでに2−3日かかった上に渡航禁止は1週間後です。欧米では、その情報が入ったと同時に渡航禁止の処置がとられています。どこが先手なのでしょう。結局、現時点で20人ほどの感染者が入りこんでいるのがわかっていますし、域内感染も起こっています。
5人以上の会食はしないようにと通達をだしているにもかかわらず、総理は8人で会食をしたと報道されています。これに対して官房長官は情報交換の場であったからかまわないと発言しています。これは屁理屈にしか聞こえません。情報交換をしたいのなら食事の提供はいらないでしょう。食事がでた以上は情報交換の場であっても、会食には変わりがありません。そもそも、食事の時はマスクを外さないとできないこと、マスクを外した状態でしゃべることに感染のリスクが高まることを理解できているのでしょうか。コロナ対策の「コ」の字もわかっていないような気がします。
外敵と戦うには、敵をよく知ることが原則です。コロナのことを知らないで対策を立てているようではどうしようもありません。アクセルとブレーキを使い分けてといっていますが、現状は両方同時に踏んでいます。これだと車は壊れてしまいます。まず最初にダメになるのがブレーキです。感染拡大が止まらなくなっているのは、ブレーキが壊れたからのように見えます。
一番の問題と思っているのは、コロナのことをわかっていて対策を立てているのではないのではということです。総理は、ど田舎の感染状況のことしか見えていないし、ただの風邪としか思っていないような所があります。「コロナに打ち勝った証として」オリンピックをするといっていますが、天井知らずで感染者が増えている現状では、打ち勝てそうな気がしてきません。
最近和歌山県知事が県内のコロナ対策についての談話(というのかな)を発表しました。これを読むと、県内で何があってどう対策をとって、対策を変えた場合その理由とか、事細かに丁寧に説明しています。これだけのことを伝えてくれれば、多少間違っていてもそこまでがんばっているのならという気になります。
「返答は控えさせていただきます(黙ってろということかな)」「答えられることと答えられないことがある(いえないということかな)」「俯瞰的総合的に判断した(わかった気になれ)」という言葉を使ったり論点をずらそうとするようではとうてい信用できません。これで支持率が35%もあるというのが不思議です。
東京で新規感染者数が千人を越えたことによって、緊急事態宣言の発令があるかも知れないといっています。その前に考えて欲しいのは来月12日以後のGOTOをどうするかです。年明け早々に考えるといっています。まさか、緊急事態宣言と同時にGOTOをするつもりではと変な勘ぐりをしてしまいます。ぐだぐだしているのは、高級旅館や旅行会社にキャンセル料を垂れ流すためのようにも見えます。発表がこの1週間まえにでていれば、キャンセル料の支払いはしなくてすみます。宿泊料の50%(35%でも)というのも法外な額のように思えます。
そもそも、緊急事態宣言とは何なのでしょう。これで自粛要請がしやすくなるということですが、大阪や札幌では宣言がでていないのに自粛要請をしています。東京はルールに従って要請をだしていません。あった(法律を作ったことの)方が都道府県独自に対策をとる上で邪魔なような気がします。強制や罰則があればだいぶ違うのでしょう。憲法の規定があるからといいますが、「公共の福祉に反しない限り」という文言はどうなったのでしょう。
コロナ第1波、第2波のようすを見ていると日本では対応を間違えなければ、緊急事態宣言をださなくても感染の拡大を抑えられるのではというような気がしています。この時も自然に新規感染者数が減っています。
うらをかえせば、いま新規感染者数が増えているのは対応を間違ったからといえるでしょう。GOTOそのものが一番なのでしょう。それ以外にも、GOTOや政界中心事物の言動によって庶民の気の緩みが蔓延し感染者数の増大につながったのではと考えています。
結局は、政策がコロナを広めた元凶のような気がしています。今一番の災いだと思っているのは、コロナではなく、政府のような気がします。
政治の話は書かないつもりでいました。でもこれだけ現状がひどいとどうしても書きたくなります。これまでも何回も書いてしまいました。来年はこのような記事とおさらばできるようになって欲しいものです。