2020年12月25日

木星と土星の接近 その後

 21日に木星と土星が最接近しました。その後はだんだん離れているところです。といっても近づいているときと同じくらいのゆっくりとした速度で離れていきます。22日までのようすは報告したとおりです。23日以降もまだ見えるかなと言うことで観測は続けることにしています。年内いっぱいくらいまでかな・23日は雲が多めで、夕方はまだ雲にすきまがありました。切れ目から見えそうだったので、大きい方の望遠鏡は鏡筒を乗せるだけにして、小さい方の望遠鏡ででてきたらすぐに写せるように準備だけはしておきました。暗くなり出した頃から、だんだんとすきまもなくなってきて結局は見えずに終わりました。望遠鏡はそのまま片付けました。24日は昼間は雨で夕方にはやんでいましたが、晴れることもなく夜になってしまいました。
 今日のようすです。雲は多めでした。日が傾きだしたころから、雲が消え始めてきました。観察の準備を始めます。暗くなり出した頃にはだいぶ晴れ間がありましたが、肝心な場所にだけ厚い雲があります。でてくるまでの間の時間を利用して、大きい方の望遠鏡のファインダーが外れたのでその調整をしておきます。それでも肝心なところの雲は退きません。結局、その雲の下にあったすきまにまで星が降りてくるまでは見えませんでした。6時30分近くになっています。沈むまでそんなに時間は残っていません。
 星ができきて、すぐに大きな方の望遠鏡で写そうとしたのですが、二つの惑星は離れすぎていていっしょには入ってきません。レデューサをつけることにしますが、かなりの手間がかかります。
その間に沈んでは見損ねる(写し損ねる)事になりかねません。先に小さい方の望遠鏡で写しておくことにします。それでも、カメラにつけているアダプターをいったん取り外し、間にテレコンを入れて、それから望遠鏡への装着となります。小さい方の望遠鏡で写せた木星と土星です。だいぶ離れてきているのがわかります。右が上になっています。まだ厚い雲が残っています。
木星と土星

 次に大きい方の望遠鏡での撮影に取りかかります。まず接眼スリーブを取り外します。ねじになっているのですが、うまく回りません。何とか外れたらレデューサをそのねじにあわせて取り付けます。それにカメラのアダプターを挿しこもとしたのですがアダプターが見当たりません。レデューサについていた別のアダプターがつかえることに気がつき、それでカメラを接続しました。おかげでテレコンを外す手間が省けました。何とか、写せた木星と土星です。焦点距離は2450mmになります。ピントをしっかり合わせている時間がなったので、かなりいい加減です。
木星と土星
 この時点で高度が低くなっていることもあって、だいぶ色ずれがでています。
 画角のいっぱいまで広がっています。もうこの望遠鏡では2つ同時に見ることはできないでしょう。何か別の対象があるまでしばらくお休みです。鏡筒バンドやケーブル類もすぐに見られるようにつないでいたのですが、外すことにします。
 長い間撮り続けている400mm望遠レンズでの写真です。
木星と土星
 こちらでは、まだ離れているといってもまだすぐ近くにあるように写ります。
 22日に、太陽の塔と惑星をいっしょに写しました。小さい方の望遠鏡の直焦点でも入りそうだったのでやってみることにしました。二つついているテレコンを外さないといけません。アダプターの前と後にありますからこれも手間です。準備ができて、望遠鏡を向けると惑星が入ってきません。ファインダーとはずれたようです。ファインダーの調整をしようと大きな地上の目標のある所に向けようとすると下げすぎで障害物にぶつかって動きません。障害物をどけて、何とかファインダーを調整して、写せた写真です。
木星と土星 太陽の塔
 土星は右端にかろうじて写っています。入るようにずらしている間に、遠くにある建造物に入ってしまいました。これが限界です。
 今日は、雲が切れるのをまったり機械の調整をするのに手間取ったりで実質写真を写せている時間はほとんどありませんでした。カメラのファインダーから見ている時間は更に短く、直接見る時間はありませんでした。

 
posted by ヨッシン at 00:00|