2020年12月24日

備中山城 21 2019/11/4 高梁市吹屋 ベンガラ館

 吹屋での見学時間は1時間半ほどです。少し離れたところにあるベンガラ工場と鉱山は何とかいけそうです。吹屋ふるさと周遊券というのがあります。ベンガラ工場といった有料施設の入場券がセットになっています。3施設以上入ると割安になりますが、2施設なら個々に払った方が安くなります。郷土館で回れそうかどうか確認しようとしたのですが要領を得ませんでした。ここは後回しにして、ベンガラ工場ついてから考えることにします。
 2号車の添乗員さんとツアーメンバーが先を歩いていました。ベンガラ工場に行くようです。一緒にいきたいところですが、見たいところは他もあります。急ぎ足で先にいかせてもらいました。
 吹屋ベンガラ工場に到着です。正式にはベンガラ館といいます。入り口でチケットを買おうとしたのですが誰もいません。帰りに支払うということで、中に入ったら、奧の方からやっと出てきました。周遊券を買って中に入りました。
高梁市吹屋 ベンガラ館

 入口建物の裏側に磁硫鉄鉱の大きなかたまりが置かれていました。
高梁市吹屋 ベンガラ館 磁硫鉄鉱

 建物はいくつかあります。順番に見ていきます。最初は釜場室です。
高梁市吹屋 ベンガラ館 釜場室

 中に釜というより大きな炉のようなものがあって、上に鍋のようなものがたくさんあります。ここで、磁硫鉄鉱を焼いたのでしょう。緑礬(ローハ)というものが原料と書かれていますが、緑礬というものがよくわかりません。
高梁市吹屋 ベンガラ館 釜場室

 2つ目の建物が水洗碾き臼室です。大きな歯車があります。水車の回転をこの歯車で碾き臼伝えて、焼いた緑礬を粉にしたのでしょう。
高梁市吹屋 ベンガラ館 水洗碾き臼室

 大きな水槽もあります。これで不純物を取り除いたと書かれています。
高梁市吹屋 ベンガラ館 水洗碾き臼室

 3番目の建物が脱酸水槽室です。ベンガラはこの状態では強い酸性になっています。中に含まれている硫酸分を取り除くことでやっと製品になるようです。
高梁市吹屋 ベンガラ館 脱酸水槽室

脱酸水槽室の内部です。ここにも大きな水槽が並んでいます。100回近くも水洗いしたようです。かなり手間がかかるようです。そのため他のところではあまり作らなかったような気がしてきました。
高梁市吹屋 ベンガラ館 脱酸水槽室

 ベンガラ館の建物群です。右側の建物から時計回りに見てきました。
高梁市吹屋 ベンガラ館建物群

 一通り見終わって外に出ようとしたときに、途中で追い越したグループがやってきました。これから見学のようです。添乗員さんはそのまま戻るようです。
 出たところに水のたまっていない池のよう丸い窪地がありました。何に使ったのでしょうか。汚水処理場のようにも見えます。
高梁市吹屋 ベンガラ館前の池

続く...


posted by ヨッシン at 00:00| 旅行記