2020年11月05日

木星と土星の接近

 木星と土星が接近しています。数日前から、300mmの望遠レンズで同一視野の中に入ってくるようになっています(APSで35mm換算で450mm)。まだ対角線上にぎりぎり入っている状態なので、二つの星を同時に入れるのに苦労します。
土星と木星
15秒露出RAW画像からの現像アストロトレーサを使っています
 木星のガリレオ衛星もしっかり写っています。ズームの300mmなのでまだ像に歪みが入っています。もう少しすれば望遠鏡の視野の中に収まるようになってきそうです。そうなれば歪みの少ない写真も撮れるようになってきます。望遠鏡は700mmなので中に入ってくるまでまだまだ先の話になってきます。途中のようすが拡大で撮れないかということですが、クローズアップレンズでレデューサ代わりに使えるということを知ったので、購入しています。前回の満月の時についでに撮影していたのを書き忘れています。その時のようです。普通に写したものです。
満月

 No.1のクローズアップレンズを間に入れたものです。レンズは焦点距離1000mmの凸レンズです。
満月
 少し小さくなっています。クローズアップレンズを入れて小さくなるのは不思議ですが、普通に写すときは被写体に近づいた分だけ大きく写すことができるという理由です。星の場合は近づけませんから小さくなってしまいます。
 No.2のクローズアップレンズを間に入れたものです。レンズの焦点距離は500mmです。
満月
更に小さくなっています。
 No.1とNo.2のレンズをいっしょにつけることもできます。No.3のクローズアップレンズと同じ333mmの焦点距離になるそうです。論理は検討中ですが、逆数の足し算が逆数になるのかな。
満月
 こちらはピントが合いませんでした。これ以上焦点距離の短いクローズアップレンズを入れるのは無理なようです。
 小さくなった度合いから、焦点距離がいくらになったのか確認したところ、No.1で620mm、No.2で540mmくらいになります。だいたい9割と8割といったところでしょうか。いきなり700mmになるまでの間を埋めることができそうです。といっても周辺が暗く写っていないか確認はできていません。二つの星が明るいので大丈夫なのではと思っています。
 最も接近するのが12月21日で、6分角になります。その前後の3日は大きな方の望遠鏡で同じ視野の中に入ってきそうです。こちらは.専用の0.7倍のレデューサがありますから、同時に写すことができる期間がもう少し長くなりそうです。問題は、だいぶ合に近づいていて、夕方の高度が低くなっていることです。低空の気流の問題と望遠鏡を気温になじませるのに間に合うのかかなり厳しそうです。ものの本には、昼間に挑戦と書かれていましたが、太陽熱に弱いタイプの望遠鏡なので無理でしょう。

posted by ヨッシン at 00:00|