2020年08月31日

コロナ感染症対策に思う

 新型コロナウィルス感染症が蔓延し始めてから半年以上の月日が立ちます。その間いろいろなニュース記事とかを見るのですがいまだにわからないことだらけです。
 市中に感染が広まったかと思えば、いつの間にか収まってきてということをくり返しています。第2波の真っ只中とか、第2波は乗り越えたという意見もあります。

 一番わからないのが、感染拡大防止に対する対策です。基本的に政府は何もやっていないのと同じといってもいいのかも知れません。一応緊急事態宣言がだされましたが、実質的な効果はなかったのではという意見が大半です。
 これ以外には対策らしい対策は無かったといっていいでしょう。学校をいち早く休校処置にしたことに対しての評価で良いものは見かけません。マスク配布にしても配られたのは遅すぎたし配布の過程で問題が指摘されています。
 最近の「GOTO ××」にしても何のためなのか理解できません。旅行はいいけど、帰省は考えてねでは、優先順位が違っています。GOTO先の旅館でクラスターが発生したとなると何をやっているのやら。
 政策は全く支離滅裂で、行き当たりばったりという感がぬぐえません。どうしてこうなってしまったのか気になるところです。
 思うに今までの政府の施策が関係していそうです。地方に行ってみれば、そこの名士は国からこうゆう企業とか設備とかを誘致した人が多いようです。要するに、国からお金をもらってきて何かをした、ということに過ぎません。政府としては国のお金を地方にばらまくというのが、主な施策のような気がします。ばらまき先は、特定の業界であったり、特定の個人であったりしているだけではないでしょうか。
 その典型が、最近森加計で始まる一連の騒動だと思っています。阿倍さんにしたら、みんなやってきたことではないか、ということなのでしょう。
 そこにやってきたのが、コロナ騒ぎです。今までの手法では対応できません。脳みそがフリーズしてしまったよう見えます。まわりから何か言われて、思いつきの対策しか取れなかったのでしょう。
 GOTOトラベルを強行するのも同じような気がしています。観光業界に困っていると泣き疲れてそれならということでなりふり構わずというか、今までの起こった災害で対策としてやってきたのと同じ旅行費用補助しか頭の中に浮かばなかったように思えます。これを推し進めたのが誰かという問題に対して、別の人の名前が挙げられいるのを見たことがあります。東京都知事への恨みで東京を除外したという話に至るとどこまで本当やら。
 今旅行するとしていけるところといえば、車でいって部屋付の露天風呂のある所でゆったりして帰ってくるぐらいしか思いつきません。これはいまやっている旅行の目的には合致しません。ふだんの家事疲れで、気分転換にというのならあるのでしょう。宿泊費の補助額からしても、ふだんは料金を見たら一目で却下する額です。あまりいいとは思えません。
 こういう政治の体質は、野党でも似たり寄ったりでしょう。東日本大震災で何もできなかった政党もそうです。でも、反対ばかりしているという意見もありますが、反対意見をいえるだけ現状を見ているような気がします。反対もせず、与党にしっぽを振ってくっついている政党はもっと良くないでしょう。反対意見もただの揚げ足とりだけなのか、それともどのような信念に基づいたものなのかよく見極める必要はあります。
 マスク配布でマスクの市場価格が下がったとか、GOTOトラベルはそれなりに効果が出ているとごまかそうとするのは最悪です。こんな事を平気でいう人は、次の総理にはなって欲しくありません。
 この問題は、政治に限ったものだけではなさそうです。最近アルコール除菌剤が市場に出回るようになったということでネットでの高額転売禁止が解除されました。確かに、アルコール系除菌剤は出回っていますが、その元となるエタノールが全く手に入りません。ジェルタイプのものは何が入っているかわからないので使いたくありません。
 たまたま昨年終わり頃に、無水エタノールを買う必要があって購入したものがありましたので、それを75%(3:1)で使っています。もうなくなりかけています。これがなくなれば、必要のない噴射機や添加物も含めて買わないといけないようです。
 というように考えてみると、これも除菌剤会社の利益が上がるようにしかしていないように見えてきます。工業用アルコールを市中に回せれば、品薄問題は一気に解決するはずです。やる気さえあったのならの話です。高濃度醸造酒を消毒用と書くことで酒税を免除したように。政府にそういう助言ができたはずなのにしなかった人達がいたように見えてきます。

 コロナの話に戻ります。この先どうなるかが一番の関心事です。
 数値を見ていると第2波は収束に向かっているというのはその通りのようです。また増えていくという可能性もなきにしもあらずというところですが。新規感染者数が減り始めた時期から逆算して、7月末には感染のピークを迎えたとみるのが正しいようです。第1波は3月末頃となっています。
 この時期に新規感染が減り始めた原因をつかめれば、感染拡大を防ぐ糸口がつかめるような気がします。
 第1波が終わって、人が出歩くようになりました。第1波で行動を押さえられていたことの反発でその間にいけなかったところにいくようになったのではないでしょうか。歓送会、新年会ができなかったので、今やろうぜとなりそうです。その2次会でちょっと足を延ばしてというところでクラスターが発生したようです。新規感染者が若者に多いのも何となく納得がいきます。そういう所に一通り行ったのでもういいやというのと、そこが危険であることを認識し始めたことによって、出入りが少なくなったそういう場所が対策をとることで新規感染者が減り始めたのではないでしょうか。
 第1波の新規感染者が減り始めた3月末といえば、人々が出歩くのを控え始めた頃です。日本では、ほんの少し人との接触を減らすだけで、感染拡大を防ぐことができるのではないでしょうか。このあたりの分析をしっかりやってもらえないかと思います。
 分析して欲しいのはほかにも、どういう場所が感染を広めるのか、どういう人が感染を広める(スーパースプレッダーになる)のか、どういう状態で感染が広がるのかといったところでしょう。
 報道されている内容を見る限りでは、3密と呼ばれる状態にならないのが基本のようです。他人と接触するところではマスクをする、外から帰ったら手洗いをする、というところも大事なようです。大声を出すところでは感染の危険性が高くなるようです。こういう所は何となく危険ではなく、どういう場所がどうなっていたら危険かも整理して欲しいとおもいます。
 換気のいいところでは、感染のリスクが小さくなるといわれています。室内の空気の流れで感染が広まった例もあります。空気の流れを良くしても、席の間に敷居を設けることで空気の流れが滞らないのかといった疑問もあります。こういう場所では予防対策として何をすればいいのかをきちんを示して欲しいと思います。
 市中の意見をみると、コロナなんかただの風邪気にすることはないという意見と、かかったら重症化して死ぬ絶対広めるなという意見の2つの両極端が見受けられます。何をすると感染の危険性があるのかしっかり認識してその対策を講じるのが大事なようです。
 何故日本人(東アジア系の人達)に感染者が少ないのかは気になるところです。
posted by ヨッシン at 23:59| 日記