14日は、雲一つない天気でした。13日に極軸合わせでもたつきました。そこで思ったのが、町中では露出時間を延ばしてもすぐにかぶってきます。30秒くらいの露出でいいのなら、アストロトレーサを使うという方法があります。近々試してみることにします。
この日は早くから、北極星が確認できました。極軸望遠鏡のセットは簡単そうです。アストロトレーサはなしにします。北強制を入れようと極軸を左右に動かすねじをいくら回しても左右に振れません。13日もそうでした。いじっている間に気がついたのが、望遠鏡架台を三脚に固定するねじを締め付けたままということです。こ緩めてみると、左右に動かすことができました。代わりに緩めたとたん上下に動きます。バランスウエイトの重みで倒れるようです。ちゃんとしようとすれば、いちいち外さないといけないようです。手で持ち上げて何とかあわせました。
この日はまだ300mmレンズの視野内にネオワイズ彗星とパンスターズ彗星が収まるはずです。はじめから、300mmレンズをつけたカメラを同架して撮影します。2つの彗星が入っているはずの範囲の写真です。

望遠鏡の視野内のネオワイズ彗星です。

こちらはパンスターズ彗星付近を中心にして望遠鏡で写したものです。

わかりにくいので切り出してみます。写っているといえるのか単なるノイズなのか。

レモン彗星です。アークツルスといっしょに望遠鏡の視野内に入ってくるはずです。四角枠付近にある事になっています。右下に拡大したものをつけます。

彗星は暗くならないと写らないだろうということで、撮影開始を遅らせています。その間にも流星撮影ができる暗さになってきました。彗星撮影に使っていないカメラを北東方向に向けて撮影を始めて見ました。カメラをセットして試し撮りをしたら、それらしいものがいきなり入ってきました。右端中央下よりからやや左上がりの線で写っています。ピンぼけなのが残念です。デネブの胴体側を羽根の方向に横切っています。流星とすると、ペルセウス座流星群のものではないようです。デネブから頭(アルビレオ)の方に流れるはずです。

飛行機の可能性もあります。その後はっきり飛行機とわかるものも入っています。線の両端が切れるように終わっていますし、拡大して見るとぼやけながらも航行灯の点々も確認できます。先ほどのは飛行機でないことはわかります。

彗星の撮影が終わってから、望遠鏡に同架しているカメラも北西方向に向けてうつしました。こちらにも1枚、かんむりに突き刺さるように流星が写りました。下寄り中央やや左に短い線で確認できます。

写った流星はこの2枚だけでした。3日間で3000枚ほど写しています。ほとんどが無駄に終わりました。もう何度か確認して見つけられないようでしたら消去されるのかな。
流星撮影中は他のことをしていましたが、望遠鏡は動かしたままでした。気がついたときには地平線近くになっていました。その時に写したネオワイズ彗星です。画像処理をすると何とか確認できます。
