2020年07月27日

彗星撮影 トラブル

 昨日の彗星撮影時に起こったトラブルとその対処法についてまとめてみました。備忘録も兼ねています。マニュアルの載っているサイトがなかなか見つけられなかったために原因解明に手間取ったところもありました。

<シャッターが降りない>
 撮影しようとしてシャッターボタンを押してもシャッターが降りないことがありました。マニュアルには、アストロトレーサーを使用してバルブ撮影をするときは、GPSが検知できていないときはシャッターが降りないと書かれていました。GPSを検知できるまでしばらく待ちましょう。

<精密キャリブレーションに失敗する>
 前回もそうでしたが、何度やっても精密キャリブレーションに失敗することがありました。やり方の映像を見ていると、回し方はかなりラフでもいいようです。うまくいかないときは場所と幹を買えてやるいう膜いくことがあるそうです。確かに向きをかえたらうまくできる事がありました。回転する速度はそれほど気にしなくていいようです。
 電源を切ってもキャリブレーション情報は覚えているようなので、それほど頻繁にやらなくていいようです。

<撮影後プレビューが表示されない>
 撮影が終わった後にプレビューが表示されないことがありました。続けてシャッターを押して撮影はできるのですが、その後もプレビューが表示されない状態が続きます。
 カメラがスリーブモードから復帰した後に起こるようです。長い時間撮影できそうにないときは、電源を切った方がいいようです。キャリブレーション情報は残っているようです。
 スリーブに入ってしまっていたら、いったん電源を切った方がいいかも。ただし、GPS情報が取得できるまでしばらくかかります。

<GPSの青点灯・点滅>
 トラブルではないのですが、GPSの青ランプが点灯しているときと点滅しているときがありました。違いがよくわかりません。マニュアルを探してやっと見つけてわかった違いは、GPS検索中は点滅、測位できていれば点灯のようです。

<ケーブルスイッチが見つからない>
 カメラのトラブルではありません。完全なうっかりミスです。さんざん探し回りました。だいぶ経ってから思い出したのは、20日に地域向けに観測会をしました。その時に持って行っていました。その荷物は、使うものをだした以外はほとんどそのままの形で残っています。カメラ関係の小物を入れたところを確認すると見つけることができました。
 結局最後までぶれるの覚悟で手押しシャッターになりました。

<ピント合わせ>
 いつも困るのは、ズームで焦点距離を変えたときに、ピント位置が変わるという問題です(ズームリングを回すとフォーカスリングもまわってしまいます)。古いレンズではそういうことがなかったのですが、今使っているレンズでは変わってしまいます。オートフォーカスレンズになったことでピント合わせを考えていないのでしょうか。天体写真では基本的にオートフォーカスは使えません。
 彗星は全く見えていませんから、見ながらピントを合わせることはできません。ライブモードでも星は写りませんからここからもピント合わせはできません。昨日の場合は、月が出ていたのでこれを利用してピントは合わせられますが、こんどは、位置合わせを最初からやり直さないといけなくなります。
 昨日対処法に気がつきました。カメラはクイックシューで三脚に固定されています。三脚はそのままでカメラとクイックシューを取り外します。カメラを手持ちで月の方向に向けてオートフォーカスでピントを合わせて、そのまま三脚に固定し、マニュアルフォーカスモードにもどすとそれほど外れていない位置で写すことができることがわかりました。次回からズームアップはこの方法を使うことにします。
 ふと思ったことです。オートフォーカスモードにしてから、ズームリングをまわすと、フォーカスリングは固定されたままのような気がします。その後マニュアルフォーカスモードに戻せばうまくいくかも知れません、次回試してみます。

−−補足です−−
 明日以降の彗星の位置を出力していませんでした。10日分を28日20時の星座が見える位置に合わせてステラナビゲータ7で出力しました。見づらいですが載せておきます。右側に北斗七星、左上にアークツルスがあります。
彗星の位置
posted by ヨッシン at 23:59| 雑記