2020年04月18日

東北北回り 17 8/27 男鹿半島鵜ノ崎

 寒風山に行く前に、少し悩んだことがあります。鵜ノ崎に褶曲構造があります。これは海食台上にできています。満潮だと海水の下になるので見えることはできません。満潮の時間帯での到着は避けたいものです。満潮は昼前になります。これからすると早い時間の方がいいようです。寒風山に寄らないほうが、早く着けるので条件がいいことになります。鵜ノ崎を先にすると時間のロスが大きくなります。午前中の潮位の変化は、それほどなかったようなので、寒風山を先にしました。この判断はよかったのでしょうか。
 寒風山から男鹿駅前を通り過ぎて、鵜ノ崎海岸に到着です。駐車場に車を入れて肝がんに降りて見ます。前年ながら、海面のところどころに岩が出ている状態です。海の向こうには鳥海山が見えています。だいぶ霞んできています。
男鹿半島鵜ノ崎海岸

 海岸線に沿って東側です。山並が見えます。大平山から伸びる山々です。この時点でも秋田駒ヶ岳が見えると思っていました。
男鹿半島鵜ノ崎海岸

 褶曲構造を確認してみます。東西に延びる海岸線の東側に行ってます。釣り人のいる岩場には地層の模様が見えます。縞模様は右に傾いています。また、地層の面に沿って岩が削られ平らな面が作られているのがわかります。
男鹿半島鵜ノ崎海岸の岩石

 西に進んでいきます。駐車場の端付近です。地層の模様は見えません。平らな面が見えているようですから、地層はこちら側(北)に傾いているのでしょう。
男鹿半島鵜ノ崎海岸の岩石

 海岸施設の整備されている端まで来たところです。平らな上面は左側やや手前に向いて傾いています。岩が海に浸かっている境目は30度くらい斜めのようなので、走向はN30Wになります。傾斜は北西に20度といったところでしょうか。
男鹿半島鵜ノ崎海岸の岩石

 小さな川を越えてさらに先です。左に傾いているのがわかります。岩の並びは沖合に行くにつれて左に曲がっています。
男鹿半島鵜ノ崎海岸の岩石

 海岸の東側と西側では地層が向き合うように傾いているのがわかります。このような構造を向斜構造といいます。真ん中付近で地層がこちら側をむいていたのは、向斜構造自体がこちらに傾いていたからです。
 海岸の堆積物です。小さな石がたくさんあります。平らなものが多いようです。
男鹿半島鵜ノ崎海岸の小石

 鵜ノ崎から先に進みます。男鹿駅にあった観光案内板には、少し先で、海岸に丸い石が転がっているとたくさん書かれていました。小豆岩という名前だったかな
 それらしいものがないか探しながら走っていると、左カーブを曲がりきったあたりの海岸に丸くなった岩がたくさん転がっているのが見えてきました。近くに駐車場がありません。短時間なので車を道脇に止めて見に行こうとしました。道路の反対側で草刈りをしていた人が何か言っています。聞いてみたら、もっと寄せて駐めるようにということでした。広い路側帯に少しだけ入った状態で駐めていました。少しだけ堤防に近づけておきます。
 海面に丸い石が付きだしています。根元は下の岩盤とつながっているのがわかります。紀伊半島では、似たような現象にさらし首構造という名前がつけられていました。
男鹿半島鵜ノ崎海岸の小豆石

 固いところだけが削り残されてできたものです。ここの場合はノジュールだそうです。中に入っている化石などの成分が浸みだして、地層を固くしてできたものです。
男鹿半島鵜ノ崎海岸の小豆石

 ここから見える鵜ノ崎海岸です。
男鹿半島鵜ノ崎海岸

続く...............


posted by ヨッシン at 23:59| 旅行記